みなさんこんにちは。
今回は、16日に行われたスリランカの大統領選挙についてお話します。
とてもタイムリーな話題ですよ!
地元メディアによると、なんと今回の投票率は80%とか!!!
海外に住むスリランカ人も選挙のために一時帰国をして、わざわざ選挙に行った人も多くいたことからも今回の大統領選挙の関心の高さがうかがえます。
選挙結果から申し上げますと、4年前に大統領の座を失ったマヒンダ・ラジャパクサ前大統領の弟ゴタバヤ・ラジャパクサ氏が得票率52.25%という高い得票率で当選しました。今回の大統領選挙は、ゴタバヤ・ラジャパクサ氏と与党・統一国民党(UNP)に支持されるサジット・プレマダーサ氏の実質的な一騎打ちという結果になりました。ちなみにサジット・プレマダーサ氏の得票率は41.99%でした。
今回の選挙の争点となったのが、今年4月にスリランカで起きた同時爆破テロが挙げられます。日本人の方や多くの外国人も含む250人以上が亡くなったテロ事件は記憶に新しく、世界に衝撃と悲しみをもたらしました。
あのような悲劇を繰り返さないためにも、スリランカ国民が願うのが強い指導者の率いるスリランカだったに違いありません。実際にゴタバヤ・ラジャパクサ氏が掲げたのが「国防の優先」でした。元国防次官というのも強みですよね。
対するサジット・プレマダーサ氏は貧困層などへの住宅供給推進など、福祉面での政策強化を強調。大多数はスリランカの北部や東部など、タミル人の多くいる地域からの支持を得る結果となりました。
スリランカは非常に親日国として知られています。ゴタバヤ・ラジャパクサ氏も前大統領と同様、中国との外交関係に力を入れる可能性があり、今後の外交や経済関係においては日本も目が離せませんね。